せみしぐれ

晁真
:これはなんですか?何をイメージして描いたのですか?
無空魂
:何をイメージしたと思いますか?
晁真
:難しいなぁ;島ですか?
無空魂
:いいえ
晁真
:虫?
無空魂
:いいえ
晁真
:ぐちゃぐちゃしたもの?
無空魂
:いいえ
晁真
:地形?
無空魂
:いいえ
晁真
:なんなのですか?
無空魂
:せみしぐれです
晁真
:は?どこが、せみしぐれなのですか?;
:イメージだけじゃ良くわかないですよ
:少し具体的に教えてください
無空魂
:いいですよ
:イメージを具体化することをしてみましょうか
:今、おまえが調べた通り、3つの単眼と2つの複眼があります
晁真
:3つの単眼の上の単眼の1つが離れていて、その間に髭みたいなのが
:ありますが、なんですか?
無空魂
:セミは、1つの単眼で、音を認識します
:2つの単眼で、知覚神経の働きをします
晁真
:知覚神経ってなんですか?
無空魂
:簡単に言えば、内部に外部の影響を伝える役割をするものです
晁真
:けっこう意味のある神経ですね
無空魂
:セミにとっては、外界から得られる情報はそこが中枢ですからね
:ですが、セミにしてみれば、あまり必要のないものなのかもしれませんね
晁真
:なぜですか?
無空魂
:セミは土の中で年月を過ごし、地上に出て、わずかな時間で
:息絶えてしまいます
:知覚神経の役割がどれだけあるのかは、セミ自体も分かっていないのかも
:しれないですね
晁真
:そうなのですか;
無空魂
:髭みたいなのは、鳴き声を出す口です
晁真
:セミの口って、こんな形なのですか;
無空魂
:イメージですからね
:形としてはなかなかの形ですよ
:上の単眼のその上にある薄紫が胴で、その両横にあるのが4枚の羽です
晁真
:なんか;ちょっとびっくりしているのですが;
:あなたは、今、描き終わってから、解説していますよね
:イメージの解説です
無空魂
:はい
晁真
:わたしは、セミに5つも目があることは知らなかったし
:4枚羽があることも知りませんでした;
無空魂
:私がイメージして描いていますからね
:きちんと描いたものには意味がありますよ
無空魂
:下の方にも胴と同じ色のものがありますね
:青色じみた色と描かれていますね
晁真
:ええ
無空魂
:それが複数のセミを意味します
晁真
:なるほど
無空魂
:黄色っぽい色がセミの鳴き声です
:緑っぽいのが周りのセミと1匹のセミの共鳴を現わしています
:背景の茶色っぽいのは、木、地面、セミの見える世界を現わしました
晁真
:なるほど
:イメージの解説をそこまで出来るのはなんか凄い感じがします;
無空魂
:私の描いたものには、きちんと意味がありますからね
:聞かれれば答えられますよ
晁真
:ありがとうございました
:では、またよろしくです
無空魂
:はい