翼と鶏





晁真:今日は十二支の十番目、鶏ですね
:うーん;
:ここまで来ると、なんとなく鶏にみえるような
:としか言いようがないですね;
:どんな見方があるのか、わたしにはよく分かりません;
無空魂:このデザインは私の中の翼と鶏です
:よく分からないですか
:他者が描いた抽象画を真に分かったといえる人が
:どれだけいるでしょうね
:その点で言えば、おまえはよく私についてきています
:抽象画は何をイメージして描いたかということが
:特に重要となります
:ですから、言葉を残していますね
:まことに見えなくてもそれはそれでいいのですよ
:描いた者が分かっているのですから
晁真:理解されづらいですよね;
無空魂:理解を求めるであれば、何も抽象画を描く必要はないですよ
:写実的な絵をかけばいい、あえて抽象化したものを描くには
:意味があるからなのです
:それはこれからおまえが見定めていくことに関係してくるのです