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Update1999/10/17
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◆ストーリー
オープニング
ミューロス島。この島には、神々の時代、7聖龍神と7邪龍神が
住んでいたという・・・。 そして、幾千の時を経て今、この島に

不穏な気配が漂いはじめた。
その前兆は、200年程前に起きた。
数々の伝説を持ったバルトロス大陸が海に沈んだのである。
そして200年の間に、不穏なことが各地で起こり始めた。

物語は、ロゼルト大陸にある、ヴォンローレル山脈の
ふもとの小さな村
「コルリス」から始まる。
ロゼルト大陸は、世界で最も面積の広い大陸である。この地では、200年
程前から
領土を巡って戦が絶えない。それ以前は、戦などない平和な
大陸であったのだが、バルトロス大陸が沈んだときにやって来た民族達との
間で争いが始まった。
ヴォンローレル山脈は、バルトロス大陸が沈んだときに出来た山脈である。
そして、山脈と森で囲まれた小さな村「コルリス」は、
十年という間、外界との接触を絶って来た。

この村にはいくつかの掟が存在する。
その1つに
、14歳を過ぎるまでは村を囲んでいる森から出ることは
禁じられている。
ここに、14歳の儀式を終え、村の外の世界に大きな期待を抱いている
1人の少年がいる。名は「カリュオン」。
カリュオンは、 旅立ちの日が明日に迫り、いてもたってもいられず、

森へ出かけた・・・

結界の森
いつもと変わらぬ森である。しかし、カリュオンは疑問に思っていること
があった。この森はいったいどのくらいの大きさなのだろうと。なぜなら、
森の端まで行ったことが一度もないのである。
確かに、14歳をすぎるまで森の外に出ることは禁じられているが、
森の外に出ようにも、森の端まで行けないのだから、当然、外には
出られないわけだ。そんなことを、カリュオンは、ここ数年思い続けていた。
明日が旅立ちの日なのではあるが、どうやってこの森を抜けるのかは、
直前まで、教えてもらえないのである。カリュオンにとっては、それが気に
なってしょうがないのである。また、冒険心と探求心旺盛なカリュオンは、
ムズムズ来る者があり、聞かされる前に、なんとか森の端までたどり着き
たいと思っていた。そして、そこまで行ったら、外に出ずに引き返せばいいと
思っていた。
森の中を歩いていると、聞き慣れた声が耳に届いた。
「カリュオーーーン!」
後ろから、女の子が走り寄ってきた。
(ちっ、おせっかい者が来た)
カリュオンは、空を見上げた。今日そこは、どうしても森の端まで行きたかった。
その出鼻をくじかれた思いがした。
女の子は、側まで来た。なにやら眉間に筋が入っているようである。
腕を組んで睨んでいる、その女の子の名は「ルミニカ」。カリュオンと
同じ日に生まれた同い年である。ルミニカも、儀式を終えたばかりである。
「こらぁ、あんた、また森の奥まで行こうとしているでしょう。
旅立ちは明日なんだから、いい加減にあきらめなさいよ。」
ルミニカは、片方の手を腰に立て、もう片方の手の人指しゆびをカリュオンに
向けて降りながら言った。
「あーぁ、うるさい、うるさい」
カリュオンは如何にもうっとしそうに目をつむり、両手を広げてルミニカに言った。
「はぁー、あんたねー、そんなことを言っていいの。ここであんたを眠りの呪文で永遠に眠らせてあげようか?」
余裕ぶった口調でルミニカは言った。
(ちっ)
カリュオンは、ここ1、2年、ルミニカには優位に立たれている。前なら、
「長老に言いつけてやる!」と言って走り去って行ったのに、
最近では、高度な魔法を覚えたらしく、やたらとカリュオンを挑発するのである。
もちろん、カリュオンにとっては、それは面白くないのである。
前に一度、本気で怒らせたときに魔法をかけられたことがあった。
そのときの事を思い出したのか、カリュオンは言い方をかえた。
「なぁー、ルミニカ。変だと思わないか?俺はこの森に毎日のようにやってきては、その日、行ったところに必ず記しを付けて帰っているんだけど、俺の付けた記しは4日ほど経つと、いつも無くなっているんだぜ。」
「あんたねー、魔法の勉強をしないから、いつまで経っても分からないのよ。
この森には、結界が張られているのよ。だからに決まっているじゃないの。」
「それじゃぁ、結界が張られていると、付けた記しは、4日経つとなくなるっていう決まりがあるのか?」
「えっ、う〜〜んと、・・・あるわよ!あるの!」
「あやしーぞ、ルミニカ。でたらめに答えているだろ」
「・・・・・怒るわよ」
「ちょ、ちょっと待てよ。そりゃ、おかしいぜ。とりあずさぁ、今日が最後なんだから、
行けるところまで行きたいんだ。それじゃぁな。」
そう言うと、カリュオンはルミニカに背を向け、森の奥に向かい始めた。
「まっ、待ちなさいよ。しょうがないわねー、心配だから私も着いていって
上げるわよ。」

解説
=大地の勇者「ロド(ロドフ・ボージャン)」の秘密=
バルトロス大陸が沈んだとき、大地の勇者ロドは、大地聖神ガイナスの導きにより、ヴォンローレル山脈のふもとに、大地聖神から授かった、命の幹とガイナスの剣によって、 結界の森を創造した。 そして、三千年に一度現れる聖者の誕生を待つことになった。
聖者はバルトロス大陸から誕生するはずであったが、大海の勇者セルナが悪魔に魂を売ったために、大陸は海に沈んでしまった。そのため、大地聖神の力により作られたヴォンローレル山脈のふもとの森で聖者の誕生を待つことになった。
=結界の森=
結界の森には、魔法がかけられている。結界の森を歩き回っても、 無限に広がった森をさまようだけになる。
コルリスの村は、コルリスの住人にか見えない。
結界の森の時間の進む速度は、外界のおよそ4倍である。
結界の森は、バルトロス大陸が沈んだときに出来たヴォンローレル山脈のふもとに大地聖神ガイナスの導きにより、大地の勇者ロドが創造したものである。
外界の時間で200年の月日が流れていたら、結界の中では、800年の月日が 流れたことになる。
200年の間、結界の森を月の光がいつも見守っている。結界の森が傷つけられようと、 焼き払われようと、月の光で、一夜の内に元通りに再生する。
この森は、外から見ると、山脈のふもとにある小さな森に見える。
ある秘密の出入り口からでないと結界の中に入ることは出来ない。秘密の出入り口以外から森に入っても、ただの小さな森である。
結界の森に入ると、秘密の出入り口以外から外に出ることが出来ない。
コルリスの住民であり、14歳の誕生日を迎えたものしか結界の森の外に出ることが出来ない。
=ガイナスの剣=
神の力を宿した剣で、持っているだけで寿命が8倍延びる。結界を張る能力もある。
解説
ミューロスタルとは、別空間に存在する、3つの伝説の聖地の秘宝を
手にしたときに行くことの出来る神の領域のこと。

天空の聖地は、千年に一度、ミューロス島の天空に開かれる扉から
行くことが出来る。
大海の聖地は、千年に一度、バルトロス大陸の地底から海底大空洞の
中心にある渦がなくなったときに行くことが出来る。
大地の聖地は、千年に一度、天空と大海の秘宝を持ったものだけが
行くことが出来る。

実は、伝説の聖地は、ミューロス島を挟んで、垂直に並んでいる。
しかし、この3つの聖地にたどり着くには、様々な試練を乗り越え
なければならない。



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