「51」

真 :そうだな
  :この番号はわたしの中に入っていた
  :この日本に生まれたときからな
  :わたしの誕生した年だからな
ムウ:正確には今の人間だった体として
  :記憶がある年ですね
真 :意味があるのか?
ムウ:もちろんありますよ
  :全ては繋がっています

「これがわたしだ」

真 :今日、会社でぐだぐだ考えていた
  :ムウも半分あきれていたと思うが
  :わたしは考えていた
  :ムウの答えは、デザインの基本を考えること
  :ということだが
  :わたしが出した答えは、今の会社にいるうちは
  :今の会社で出来ることをやる
  :わたしなりに出来ることを探して、そして
  :わたしがいた証を残すということかな
  :わたしは不器用で真っ向からしか出来ないけど
  :これがわたしなのかなって
  :これがわたしの光なのかなって
  :たぶん、ムウはこの光を見て
  :わたしを選んだのかなって
  :今思う
  :他にわたしの中に自分の気付く光らしきものは
  :見えない
  :わたしは真っ向勝負、砕けることが多いけど
  :その都度、何かを得てきた感じがする
  :何か大切なものをな
  :これがわたしだ

「あなたを勘違いしている」

真 :ムウ、また気になった
  :継続することとはデザインのことなのか
ムウ:そうですよ
  :あなたのやることはデザインです
  :他の人は、あなたが何をやろうとしているか
  :まだきちんと見えていない
  :そして、あなたの真意にも気付いていない
  :簡単に言えば、あなたを勘違いしている
  :ということでしょうかね

「あなたはあなたのやることをやればいい」

真 :ムウ、思った
  :わたしは何に耐えるのだ
ムウ:そうですね
  :人があなたに対してやっていることと
  :言っていることにです
真 :今の仕事ではないのか
ムウ:そうですね
  :仕事に耐えるという話ではないです
  :もっと大きなことに対してです
真 :仕事は小さいのか
ムウ:小さいですね
  :あなたがこれからやっていくことに比べたら
  :とるに足らないことです
真 :そんなんでいいのか?
ムウ:大丈夫ですよ
真 :てか、ムウ、自由だな
  :わたしはそこまで思えないのだが
ムウ:そうですね
  :あなたが思えないから
  :私が代わりに言っているのです
  :これはあなたの心の奥の声です
  :私はあなたの心の奥を表に出しています
  :全く見当違いなことを言っているわけではないです
真 :わたしが思えないことか
  :というか言えないというか、言わないことを
  :ムウが代わりに言っているのか
ムウ:そうですね
  :今の仕事は続けれるだけでいいですよ
  :必ずやらなければならないことではないです
  :あなたのやることはデザインです
  :仕事はアルバイトでも何でもいいです
  :あなたはすでに道具を手にしている
  :あなたのやることは指導ではないです
  :他に出来る人がいます
  :あなたがやる必要はないです
  :あなたはプラスの光を放てる存在
  :無理に光をにぶらせる必要はないです
真 :アルバイトか
  :今の住んでいるところは移ることになるのか
ムウ:それは回避しました
  :あとは仕事ですかね
真 :今の仕事が出来ないなら他のところも難しい気がするのだが
ムウ:ぜんぜん難しくないですよ
  :あなたはどこででもやっていける
  :わざわざ光を鈍らせるところにいなくてもいいです
真 :光を鈍らせるか
  :ムウにはそう見えるのか
ムウ:見えますね
  :続けることはあなたにとってプラスではない
真 :まぁ、ムウは言っていたな
  :指導はわたしのやることではない
  :やることはデザインだってな
  :そして、すでにわたしはデザインをするための
  :道具は手にしている
  :ここで、何も指導の道を選ぶ必要はないのかなと
ムウ:そうですね
  :あなたが何をしたいかということが大切です
  :あなたが違うなと思ったら違うのです
真 :そっか
  :予定通りに2月いっぱいできりをつけるかな
ムウ:すでに言ってあります
  :別にそのまま進めば、自動的に
  :次に進むようになっています
  :あなたが決断することはすでに済んでいます
  :あなたはあなたのやることをやればいいです

「あなたが創る世界ですから」

真 :そうだな、ムウ
  :何をしたらいい
  :なんかな、今、何をするかを
  :またきちんと決めたいかな
ムウ:そうですね
  :基本をやります
  :あなたのデザインの基本を決めます
真 :基本か
ムウ:そうです
  :描き続けることです
  :描き続けるのに加えて
  :考えることが大切です
  :私の感覚が分かると思います
  :しかし、私の感覚だけでは
  :あなたのデザインにはならないです
  :あなたのデザインにするには
  :私の感覚プラスあなたの考えが必要です
  :あなたがこうしたいと思うことが大切です
  :ただ私の感覚に任せるのではなく
  :あなたの考えを反映させた
  :デザインの基本を作りましょうか
真 :どうすればいいのだ
ムウ:私のデザインを見てきたと思います
  :私のデザインをあなたはどうしたいか
  :ということを考えなければならないです
  :プランを立てましょうか
  :私のデザインをあなたがどうしたいかという
  :プランをです
真 :そうだな
  :わたしの考えを活かそうとしているのだな
ムウ:そうです
  :あなたが創る世界ですからね

「意味があってそうしている」

真 :美とはなんだ
ムウ:そうですね
  :形だけの美にとらわれると
  :本当の美が見えないです
真 :女性って曲線が美しいよな
  :女性の美ってその曲線だと思うのだが
ムウ:そうですね
  :男性と女性の違いは
  :曲線の違いです
  :女性はその曲線を持っているがために
  :美しいのです
  :しかし、本当の美とは
  :その姿形ではないところにあります
  :進めば分かりますが
  :あなたが曲線を描き続けていくのにも
  :意味があってそうしているということに
  :気付いていくと思います

「百ほどの魂が与えてくれた形」

真 :ムウ、率直にいって、わたしのメンタルはどうなのだ
  :強いのか?弱いのか?
ムウ:そうですね
  :耐えられれば、そのまま強いです
  :耐えられなければ、弱いです
真 :耐えられるのか
ムウ:もちろん耐えられます
  :そのために今まで積み重ねてきましたからね
真 :そっか
  :わたしは、そのムウの心に助けられ癒されている
  :ムウは、人間だったときについていた
  :百ほどの魂から同じようにされたのか
ムウ:そうですね
  :あの百ほどの魂はほんとに凄かったですね
  :私よりも遥かに優れた百ほどの魂でした
真 :その代わりになったムウも、わたしにとっては凄いのだが
ムウ:私はあの百ほどの魂から色々なものを学びました
  :人とはどうあるべきか、そして世界とどう接するべきか
  :今の私のありかたは、私のマスターである
  :あの百ほどの魂が与えてくれた形ですね
真 :その百ほどの魂の名前を聞いてもいいか
ムウ:時期に分かります