六「数ある中の一つ」

私の考えです。
今日は、六十項目の
六「数ある中の一つ」です。
夜空に輝く星ってたくさんありますね。なぜあんなにたくさんあると
思いますか?
その星の一つ一つに存在する意味ってあると思いますか?
もちろんあります。
あの星たちって、実は人間の光なのです。人間の光って何かと言えば、
人間の命の光と同じ物です。人が一人世界に生まれれば、星が一つ誕生し、
人が一人亡くなれば星が一つ消えます。
星の光り方って、まちまちなのですよね。自らが光ることのできない星、
光を放つ星から照らされて光を放つ星。光を自ら放つ星、強く放つ星、
弱く放つ星。
星って人の命の光と同じようなものなのです。
命の光とはなんでしょうか。
自分自身が光を放てなくて、他者の光に照らされて光るってどういうこと
でしょうか。
これは、とても意味があり、人間の社会の原理でもあるのです。
自分自身が光を放てないとは、自ら光る力を与えられずに生まれてくる命の
ことです。
どういう命かといいますと、そのときの社会の波に流されて、生きていく
生き方しかすることのできない命です。そのときの社会で光を放っている命に
照らされて、光を放つ命のことです。
たとえば、今の社会という枠組みを作るのが、光を自ら放てる命、その社会の
枠組みの中で生きていくのが、照らされて光を放つ命。
この命の光の違いは、そのときの自分の位置というのが大きく影響してきます。
自分が何をするために生まれ、今何をしているかということに大きく影響して
きます。
日々生きるために、労働し、子を育て、家族を想い養い、色々なものと出会い、
感じて、考えて、経験して、過ごす。そこには、色々な感情の目覚めもあるで
しょう。
その生き方が普通の人の生き方でしょうか?何か感じませんか?
なぜ、労働し、子を育て、家族を想い養い、何かを得ていくことが普通の
生き方だとです。
実は、人間の本能、つまり遺伝子に組み込まれているのです。その生き方が普通の
生き方だということをです。大人になれば、ほとんどの人々がそのように生きて
いくようになるという定義が遺伝子の中に組み込まれているのです。
自分は、子供は授からない。自分は、結婚をしないという人もいるかと思います。
しかし、遺伝子に組み込まれているということは、社会がそのような仕組みで
動いているということなのです。多くの人は、子を残そうとし、多くの人は結婚と
いう形を選ぼうとします。
結婚の形もそのときの社会の仕組みなどによって変わってきます。
そして健全な人には、労働という役割が必ずといっていいほど与えられます。
人の遺伝子に組み込まれたもっとも強いものが今上げた三つなのです。
労働、家族を持つ、子孫を残すです。
この作用が産み出すのが、社会の活力であり、なければ、社会は成り立たずに
文明は滅ぶでしょう。文明が滅ぶ時の大きな要因が、この三つのことが回らなく
なったときなのです。
その文明の根幹にいるのが、この社会の仕組みを作っている人間、自らが光を
放つ存在なのです。その人間がいなければ、周りの人間は、照らされて光ることが
出来ないようになっています。しかし、空に輝く星が数えきれないほどあるように、
自ら光を放つ人間も数えきれないほどいるのです。数ある中の一つなのです。
夜空に輝く星を見るとき、その数の多さが命だと、考えることが出来れば、
自分の今いる位置の意味も何かを示しているのだと思えてくるかもしれないですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA