「見切りをうまく」

真 :なんだろうな、あくびが良く出た
  :どういうことだ、ムウ
ムウ:迷わなくてもいいところで迷っているからですね
真 :もう少し分かりやすく教えてくれ
ムウ:時間をかけないところで
  :時間をかけているということです
  :それと、時間を見てないということです
  :制作する時間をきちんと決めて動きましょうか
  :時間を見ないとだらけてしまいます
真 :ムウ、なんか、早いな修正が
ムウ:そうですね
  :あなたにはきちんと動いてもらいたいからです
  :あなたのやることは指導ではないです
  :あなたのデザインを進めることです
真 :でもさ、なんか、うまく気持ちが乗らないのだよな
  :ロゴを作っていてもなんか単調なものの繰り返しな気がしてきた
ムウ:まだまだですね
  :単調なことの繰り返しと新たなものの発掘が基本です
  :単調な繰り返しの中に新たなものを見つけることが出来るのです
  :あなたは、どういうふうにデザインを描いてきましたか?
  :思い出してみてください
真 :そうだな
  :なんか、ムウの絵はあっという間にできて
  :一枚に1時間もかからないくらいかな
  :その短時間の積み重ねが今を作っている
  :その積み重ねの中に新しいものをみいだした
  :こうしたらどうだろうとか思うことがあって
  :やってみた
  :それで少しずつ変化したかな
ムウ:そうですね
  :作品作りもそんな感じでやっていきます
  :私の絵は同じような感じの絵がずっと続いていたと思います
真 :うーん、ムウの絵はなんかたびたび驚かされるのだよな
  :お、なんか見えたとか
  :すごいとか
  :そう思うことがたびたびある
  :それで引き込まれていった感じかな
ムウ:作品作りも同じような感じを味わえますよ
  :中には単調なものだと思うこともあるかもしれませんが
  :次に繋げるための点なので
  :そこはそういうものだと思って
  :とらわれすぎないことです
  :時間を見てきちんと見切りをつけましょうか
  :あくびをかいていたのは
  :その見切りがうまく出来ていなかったからですね
  :先に進むにはすべてを十分に味わうことは出来ないのです
真 :そっか
  :まぁ、きちんと時間を見ることにするか
  :見切れるかどうかはちょっと分からないが
  :とらわれ過ぎずに行くかな

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